これから初めての中国高速鉄道を体験します。
高速鉄道に乗るのは、日本の新幹線、フランスのTGV、ドイツICE、Eurostar以来、5つ目の高速鉄道を体験することになります。(ジャカルタ高速鉄道は駅の見学のみ)
中国高速鉄道は下記の列車の種類があります。
列車の種類 | 特徴 | 最高速度 | 主な用途 |
---|---|---|---|
G列車(高速列車, 高速动车组列车) | 中国の最速列車、新幹線の中でも最高クラス | 350km/h | 長距離路線(北京~上海など) |
D列車(動車組列車, 动车组列车) | G列車よりやや遅いが、新幹線に分類 | 250km/h | 長距離・夜行列車もあり |
C列車(城際列車, 城际动车组列车) | 都市間移動向けの短距離列車 | 200~250km/h | 近距離都市間(北京~天津など) |
車両にも下記の種類があります。
CRHシリーズ(初期の高速列車)
中国が海外技術を導入して開発した初期の高速鉄道車両。
車両名 | ベース技術(導入元) | 最高速度 | 特徴 |
---|---|---|---|
CRH1型 | ボンバルディア(カナダ) | 250km/h | 広東省などで運行 |
CRH2型 | 日本のE2系(JR東日本) | 250km/h | 初の日本技術ベース |
CRH3型 | シーメンス(ドイツ・ICE3) | 350km/h | G列車として使用 |
CRH5型 | アルストム(フランス) | 250km/h | 主に東北地方向け |
CRシリーズ(国産の最新高速鉄道)
中国独自技術で開発された新世代の高速列車。CRHシリーズの後継。
車両名 | 最高速度 | 特徴 |
---|---|---|
CR400AF(復興号) | 350km/h | 流線型デザイン、高速性能 |
CR400BF(復興号) | 350km/h | 角ばったデザイン、安定性重視 |
CR300AF/BF | 250km/h | コストを抑えたモデル |
CR200J(緑巨人) | 160km/h | 在来線用の新型動車組 |
座席は三種類のクラスがあります。
座席クラスの違い
中国の新幹線(高鉄)には、以下の3つの座席クラスがあります。
座席クラス | 特徴 |
---|---|
二等座 | 一番安価、3+2の5列配置 |
一等座 | ゆったりとした座席、2+2の4列配置 |
商務座 | 最上級クラス、リクライニング可能、2+1の3列配置 |
いよいよこれから、人生初の中国高速鉄道に乗車します!

上海虹橋駅に到着しました。すぐ近くには虹橋空港もあり、同じエリア内に位置しているようです。

巨大な近代的なビルで、天井のガラス張りの外観が印象的な上海虹橋駅。虹橋空港ともスムーズに行き来できる便利なターミナルです。

乗車するCR400AF(復興号)が入線しました。欧州の高速鉄道のような外観です。

速度は305kmまで上がりました。最高速度は350kmですが、350kmを表示した瞬間を見ることはできませんでした。

上海から高速鉄道で2時間半以上かけ、目的地の麗水に到着しました。麗水は浙江省の南西部に位置する人口約250万人の自然豊かな都市です。
これから高級な日本料理を食べてに行きます。

一品目は、ふんわりとした練り物のような食材に、鮮やかなとびこがトッピングされたもの。プチプチとした食感がアクセントになっており、出汁との相性も抜群です。

二品目は、透き通ったお出汁にふわっとした魚のつみれと彩り豊かな野菜が添えられ、上品な味わいが広がるお吸い物。

三品目は、新鮮な刺身盛り合わせ。プリプリの甘エビ、鮮やかな鮪、サーモンが美しく盛り付けられ、味も見た目も逸品でした。

四品目はおでん。ちくわ、たまごなどにはしっかりとおでんの味が染み込んだ逸品です。

五品目は焼きあわび。甘めの味噌がぬられ、香ばしく焼き上げられた味噌の風味とジューシーなあわびのうまみが絶妙でした。

豪快に焼かれたタラバガニ。殻の中には、ぎっしりと詰まったプリプリの身が。表面が香ばしく焼かれ、噛むたびに濃厚なカニの旨みが広がります。

香ばしく焼き上げられたエリンギの料理。表面は照り焼き風のタレでツヤツヤと輝き、ひと口噛むと、エリンギ特有の弾力のある食感とジューシーな旨みが広がります。上にはキャビアのようなトッピングが施され、コクのある味わいがプラスされていました。

エビフライは、衣は薄くカリッと揚げられ、ひと口噛むと中の海老はぷりっとした食感。ほんのり塩が振られていて、素材の甘みを引き立ててくれます。

和牛ステーキ、表面は香ばしく焼き上げられ、中は程よいレア加減。噛むほどに肉の旨みが広がり、ジューシーな食感が楽しめます。シンプルな塩と胡椒で味付けされており、素材の良さが際立つ一品でした。

コースの最後に出てきたのは、温かい雑炊。ふんわりとした卵がとじられ、優しい出汁の香りが広がります。ご飯の柔らかさもちょうどよく、シンプルながらも丁寧に仕上げられています。
添えられたたくあんとごぼうの漬物が、ほどよいアクセントに。食事の締めくくりにふさわしい、心温まる一杯でした。

最後はメロンと葡萄で、さっぱりとした甘みを楽しみながら食事を締めくくり。贅沢なコースの余韻に浸りながらいただきました。

麗水での仕事を終え、これから上海に戻ります。

R400BF(復興号)静かに停車する中国高速鉄道の車両。洗練されたデザインと長く伸びる車体が、まさにスピードと快適性を象徴しています。中国の最新高速鉄道R400BF(復興号)に乗ります。この列車は、麗水が始発でしたが、特に混雑などなく、スムーズに乗れました。

途中、杭州のひしめく高層ビル群が見えました。
今回の旅で、人生初めて中国の高速鉄道に乗ることができました。初めての体験でしたが、加速は静かで、時速300kmを超えても揺れが少なくスムーズな乗り心地。広々とした車内、快適な車内サービス、整った駅の設備、スムーズな乗り降りの動線など、どれをとっても満足のいくもので、とても快適でした。
また、乗り降りは頻繁にあるものの、座席は常に満席。中国の高速鉄道が多くの人々にとって欠かせない移動手段になっていることを実感しました。
鉄道好きにとって、上海高速鉄道で過ごす時間は、とても充実したひとときでした。