6月4〜9、5泊6日でインドへ出張に行きます。

シンガポール→デリーまでは約6時間。A380の広々としたキャビン。エコノミークラスであることを忘れるほどの天井の高さと、優しい照明の明暗が織りなす空間には、シンガポール最上級のおもてなしの雰囲気が漂っています。

やがて機内サービスが始まり、小さな贈り物のように手元へ届いたのは黄金の「Peas and Crackers」と、赤ワイン。紙ナプキンの上に並べたそれだけで、ちょっとしたご褒美のような気持ちになれる特殊な空間です。
実は、知り合いも同じフライトに乗っており、隣同士に座って、飲み会をしながらデリーまでのフライトを楽しみました。

メインの機内食は、インド路線らしいスパイスの効いたチキンカレーとバスマティライス。
添えられたオクラやポテトの煮込み、ヨーグルト、そしてデザートのケーキまで、ひとつずつ味わいながら、機内を楽しみます。

無事、デリーに到着。友人とはここで別れ、一人でホテルへ向かいます。
- 出発地:シンガポール・チャンギ国際空港
- 到着地:インディラ・ガンディー国際空港(デリー)
- 使用機材:Airbus A380
- フライト時間:約6時間
- 提供サービス:機内食(ベジタリアン)、スナック、ドリンク(ワイン)

今日宿泊する、デリーの空港からタクシーで10分の場所にある、AEROCITY内のALOFTホテルに到着。

ホテルのテラスに出て、静かにビールをいただきます。
インドの空気に身体をなじませながら、ひんやりとしたビールを体に流し込みます。一人でざわざわと揺れる木々と、遠くのホテルの灯りを感じなら、明日からのインド出張の準備をします。

翌日、デリーでの仕事を終え、夜のフライトでバンガロールへ向かいます。小さめの機材、A320。頭上のライトがほんのり灯る機内には、仕事へ向かう人、家族に会いに行く人、それぞれの目的を抱えたインド人の人々が乗っています。みんなどこか忙しいそうな雰囲気です。

約2時間のフライトを終え、南インドの玄関口に降り立つと、まず目に入ってきたのは予想以上に洗練された空港のデザインでした。
ガラス張りの壁に映るLEDアート、自然と調和するように配置された照明、広々としたロビー。
まるで空港でありながら、ひとつの都市の“ラウンジ”に迎え入れられたかのよう。

どこからどうみてもインド。それでいてインドの喧騒などはイメージさせない、インドの良いイメージを埋め込まれる驚きのデザインです。

到着エリアのターンテーブル横には、精緻に作られた象のオブジェと植物たち。天井からは金属のベルが優雅に吊られ、空間にどこか柔らかい“音の余白”を感じさせるデザインです。

オブジェだけではなく、建物自体もおしゃれで、心地よい風が吹くすばらいいデザインでした。

デリーの喧騒と厚みのある歴史に対して、バンガロールはどこか軽やかで、そしてスタイリッシュ。
IT都市としての顔もありながら、空港からその洗練された印象はすでに始まっていました。

これまで訪問したどこの国空港よりもインパクトなる空港でした。

バンガロールでは。HYATTに宿泊します。南国の壁画と、柔らかな灯り。モダンでありながら、どこか自然と調和した空間のレセプションです。

部屋に入ると、ベッド脇にはリキシャとスケートボードを描いたポップなインド風壁画。
ソファの配色や家具の配置がさりげなく洒落ていて、ビジネスユースでも気分が上がる仕掛けが随所にありました。

寝る前に、ホテルのバーでバンガロールの余韻に浸ります。

朝になり、ホテルで朝食をいただきます。

インド風の軽食「プーリ」とサブジ、ベーコンや野菜、香り高いバスマティライス。
ブッフェ台に並ぶ料理を一皿にまとめて、屋外の席へ。オレンジのパラソルが揺れる下で、静かに朝の光を浴びながらいただく食事は、何よりのご褒美。

朝食を終え、コーヒーを飲みながらテラスから外を見つめる。
出発までの少しの時間に、何をするでもなく、ただバンガロールにいるという感覚を味わいます。

部屋からの景色です。デリーと違い、空気がキレイです。

一日、バンガロールで仕事をして、これからデリーに戻ります。

バンガロール空港のターミナルは、まるで巨大な温室。
天井から吊るされた逆円錐状の緑、バンブー調の天井格子、壁一面の垂直ガーデン。
都市の空港というよりも、自然と共存する美術館のような佇まいでした。

チェックインを済ませたあと、バンガロールの空港のラウンジに行きます。

ラウンジでは一杯のコーヒーを頼みました。器の手触り、窓からの眺め、香り立つスパイス。インドでの滞在を振り返るのにちょうどいい、静かな時間だった。

エアインディアで国内線の予約をしましたが、機材はビスタラでした。座席は黒のレザー、落ち着いた雰囲気でした。

サーブされた機内食は、スパイシーなカレーとビリヤニ風ライス。機内で出されるインド料理は嫌いではないですが、あまり積極的に食べる気分にはなりません。

夜のフライトのため、食事の後は照明は消され、青色にライトアップされたまま、デリーまで向かいました。

今夜の宿泊もAloft Hotel @Aerocity。

チェックインした部屋は2月にも泊まった同じ部屋!
家具の配置も、ベッドの向きも、前とまったく変わらず。まるで旅の続きを見せてくれているようだった。

2月宿泊した際にはいいことがあったので、今回もいいことがありそうな予感。

今晩もホテルのバーで一人、グラスを傾けながら、今日一日を静かに振り返る時間。
移動も多く、いろんな人と会った濃い一日だったけれど、こうして一人になると、少しずつ心が整っていく気がします。
この後デリーの3日間の夕食は、Aloftホテルの一階にある日本食レストランでいただきました。インド料理もおいしいですが、日本食レストランで、野菜中心の食事をいただきました。

豚肉のバターしょうゆ焼き

オニオンスライトとポテトサラダ

天ぷら

かつ煮

インド出張最終日の朝、朝早くホテルを出てデリー国際空港へ。チェックインを終え、「ENCALM Privé」というラウンジに入りました。天井が高く開放感のある空間で、中央のバーを囲むように落ち着いた席が並んでおり、壁にはインド門とロータステンプルが描かれたモザイクアートが映えます。

朝食は、ベジタリアンのカレーにソーセージ、サンバルと呼ばれる南インド風スープ。少しピリ辛ですが、インドの旅の締めくくりにぴったりの味でした。

ラウンジ内にはゲーミングエリアも完備されていて、PlayStationやゴルフのシミュレーターまであるのが驚き。出発前のひとときを楽しく過ごすには十分すぎる設備でした。

搭乗。機内ではトマトソースがかかったポテト&チキン、グリル野菜、パンやヨーグルトなど、バランスの取れた食事が提供されました。

こうして、今回のインド出張は無事終了。次はどんな出会いがあるのか楽しみにしながら、シンガポールへと戻りました。